クラウドソーシングで案件を獲得する方法——ランサーズ・クラウドワークス比較から初案件の取り方まで

ランサーズとクラウドワークスの比較、プロフィール最適化術、選ばれる提案文の書き方、初案件獲得から継続案件にする方法を解説。

Side-Shift編集部·
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クラウドソーシングとは何か——副業の入口として最適な理由

クラウドソーシングとは、企業や個人がインターネット上でタスクを発注し、フリーランスや副業者が受注する仕組みだ。日本の二大プラットフォームはランサーズとクラウドワークスで、合計登録者数は1,000万人を超えている。副業の入口としてクラウドソーシングが最適な理由は3つある。

  • 営業不要:案件が一覧表示されており、自分で選んで応募するだけ
  • 支払い安全:仮払い制度があり、納品後に確実に報酬が支払われる
  • 実績が見える化:レビューが蓄積されて「信頼の資産」になる

ただし「登録すれば勝手に仕事が来る」わけではない。どのように案件を探し、どのように応募するかが、受注率に直接影響する。この記事では、ランサーズとクラウドワークスの使い方から、初案件を取るための戦略まで具体的に解説する。

ランサーズ vs クラウドワークス——徹底比較

2つのプラットフォームには明確な違いがある。どちらか一方に絞る必要はなく、両方登録して案件の多さ・単価を比べながら活用するのが現実的だ。

ランサーズ

  • 特徴:大企業・中堅企業からの発注が多い。単価が比較的高め
  • 手数料:16.5%〜5.5%(売上累計額に応じて下がる段階制)
  • 得意ジャンル:Webデザイン、システム開発、マーケティング、ライティング
  • 審査:「認定ランサー」制度があり、実績を積むと審査でアピールできる
  • 向いている人:長期・高単価の案件を狙いたい人

クラウドワークス

  • 特徴:個人・中小企業からの発注が多く、案件数が圧倒的に多い
  • 手数料:20%〜5%(売上累計額に応じて段階的に下がる)
  • 得意ジャンル:ライティング、データ入力、Webサイト制作、プログラミング
  • 特徴的な機能:「クライアントレビュー」でクライアントの評判も事前確認できる
  • 向いている人:最初の実績を早く積みたい人、ライティングで副業したい人

手数料の比較注意点

クラウドワークスの手数料(20%)はランサーズより高めに見えるが、案件数の多さで補える。最初は手数料を気にせず「実績作り」に集中すること。累計受注額が増えるにつれて手数料率が下がる。

受注率が3倍変わるプロフィール最適化術

クラウドソーシングで初心者が最初につまずくのが「プロフィールを作ったのに応募しても全然通らない」という状況だ。クライアントは案件を発注する際に何十件もの提案を受け取る。その中で選ばれるプロフィールには共通した要素がある。

必ず含めるべき要素

  1. 顔写真(または丁寧に作ったアイコン):写真なしのアカウントは信頼性が大幅に下がる。どうしても顔写真を使いたくない場合は、イラスト調のアイコンでもいいが、手抜き感のないものを使う
  2. 強みを数字で示す経歴:「Webデザイン経験3年、LP制作実績20本以上」のように具体的な数字を入れる
  3. ポートフォリオリンク:実績がなければ練習作品でも可。「架空のクライアント向けに作成した練習作品」として提示する
  4. 得意なジャンルの明記:「何でもできます」より「○○専門です」の方が信頼されやすい
  5. 対応可能な時間帯とレスポンス速度:「平日夜・週末対応可能。ご連絡から12時間以内に返信」など具体的に書く

プロフィール文の構成テンプレート

以下の構成で500〜700字のプロフィール文を作成する。

  1. 自己紹介(名前・職歴・得意分野):100字
  2. できることの具体的説明:200字
  3. 仕事への姿勢・強み:150字
  4. 過去の実績・ポートフォリオ紹介:150字
  5. 対応時間・連絡方法:100字

提案書で差をつける——選ばれる応募文の書き方

多くの初心者が提案文を「自己紹介文のコピペ」にしてしまう。しかし優秀なクライアントほど、「この人は本当に案件の内容を読んだか?」を提案文から見抜く。選ばれる提案文には必ず「案件固有の内容」が含まれている。

提案文の構成(具体例付き)

① 案件への理解を示す(2〜3行)

例:「拝見しました。通販サイト向けのLPで、30代女性をターゲットにした美容品の販売という趣旨と理解しました。」

② 自分がどう貢献できるかを具体的に示す(3〜4行)

例:「私はECサイト向けのLPを過去15本制作しており、CTA(行動喚起)ボタンの配置とファーストビューの最適化に強みがあります。ご要望のターゲット層に刺さるビジュアルと文章構成でご提案します。」

③ 実績・ポートフォリオへのリンク(1行)

例:「過去作品はこちらでご覧いただけます:[URL]」

④ 納期・料金・次のアクション(2〜3行)

例:「納期は打ち合わせから7営業日でご提案します。料金の詳細はご要件を伺ってから確定させていただきます。まずはお気軽にメッセージをお送りください。」

提案文でやってはいけない3つのこと

  • 「なんでもできます」「よろしくお願いします」で始まる自己紹介ベースの文章
  • 料金や納期が不明確なまま終わる提案
  • 案件の内容に一切触れない汎用的な文章

初案件を受注してからが本番——継続案件にする方法

最初の案件を受注したら、それをゴールにしてはいけない。副業収入を安定させるためには「リピート案件」を増やすことが最も効率的だ。新規案件の獲得には毎回の営業コストがかかるが、リピート案件は同じクライアントから継続発注が来るため、営業ゼロで稼ぎ続けられる。

リピートにつながる仕事の進め方(チェックリスト)

  • □ 約束した納期より早く納品する(1〜2日の余裕を持って設定)
  • □ 連絡は12時間以内に返信する
  • □ 疑問点は納品後ではなく受注後すぐに確認する
  • □ 納品物に「確認いただきたい点」と「修正可能な範囲」を明記する
  • □ 完成後に「今後また機会があればよろしくお願いします」と一言添える

単価を上げるタイミング

レビューが10件以上積み上がり、評価が4.5以上になったら単価を1.5〜2倍に設定し直すチャンスだ。既存クライアントへの単価交渉は「今後の案件からは○○円でお受けしたい」と事前に伝える形で進める。突然の値上げは関係を壊すリスクがあるため、受注前の段階で交渉するのが鉄則。

プラットフォーム以外の案件獲得ルートも知っておく

クラウドソーシングで実績を積んだあとは、プラットフォームの外でも案件を獲得できるようになる。手数料がかからない分、単価を上げやすいのがメリットだ。

SNS(Twitter/X・LinkedIn)

副業内容・実績・制作物を定期的に発信することで、直接依頼が来るようになる。特にWebデザイナーやエンジニアは、ポートフォリオを見せながら技術的な発信を続けることで、企業担当者や経営者からDMが来るケースがある。最初の3ヶ月は週3回以上の発信を目安に続けることが重要だ。

知人・前職のつながり

最初の3ヶ月で最も受注しやすいのは、実は「知人経由」だ。「副業でWebサイト制作を始めた」と周囲に伝えるだけで、「うちの会社もホームページを作り直したい」という声が上がることがある。プラットフォームより単価が高くなりやすく、安心感があるのも特徴だ。

ポートフォリオサイトの開設

GitHubページ、Notion、WixなどでポートフォリオサイトをGoogleに載せておくと、検索経由で問い合わせが来ることがある。「地名+LP制作フリーランス」のような検索に引っかかれば、安定した問い合わせ経路になる。構築に1〜2時間かければ長期的な集客装置になる。

まとめ:今日から始めるクラウドソーシング副業の5ステップ

クラウドソーシングで副業を始めるための具体的なアクションを整理する。

  1. 今日:ランサーズとクラウドワークスの両方に登録する(無料・5分)
  2. 今週:プロフィールを作り込む(顔写真・ポートフォリオ・自己紹介)
  3. 今月:1日30分を応募時間に充てて、最初の案件を受注する
  4. 3ヶ月後:レビュー5件以上を積み上げて、単価を1.3倍にする
  5. 6ヶ月後:月5万円の達成を目標に、リピート案件の比率を高める

始めるのに最適なタイミングは今日だ。まず登録だけでもしてしまえば、明日から案件を眺める習慣がつく。それだけで、最初の一歩を踏み出せていない大多数より先に進んでいる。